運動不足解消を兼ねて、厄除けで有名な日蓮宗本山の寺院「堀之内 妙法寺」へお参り散歩

本来なら、東京理容ディーラー組合の新年会の予定が入っていた月曜日だけど、新型コロナウイルス感染症の急拡大で中止となり予定のない平日の休みに。蔓延防止条例等重点措置の適用もあり、旅行や温泉に行くのも憚られるので、歩いても行ける厄除けで有名な「堀之内 妙法寺」までお散歩を楽しむことにしました。

昔から「堀之内のおそっさま」と言われ、厄除けのお寺として全国から多くの参詣者が訪れます。1699年に法華寺から除厄け日蓮大聖人の霊像をお迎え致したと書かれていたので、2022年現在で323年という永き歴史を持つ古寺なんですね。片側3車線の環状七号線から数十メートル入っただけとは思えない佇まいです。最初にお迎えしてくれるのは仁王門(山門)。

境内の南正面に建つ「仁王門」は1787年に再建された山門で、二層造りのため桜門とも呼ばれ、上層に廻縁をめぐらし、獅子や龍などの彫刻がほどこされています。こちらは築235年になることでの落下防止のためのか、周りに金属製の囲いがされていますが、その彫刻の細やかさは思わず見入ってしまうほど。こちらは東京都指定有形文化財に指定されています。

山門をくぐると手水舎の天明の水が現れます。こちらの水は1782年の渇水の際に掘った井戸で、妙法寺の水屋と呼ばれ、200年以上の永きに渡り清らかな水をたたえています。その水は冷たく、心身ともに清められるようなものです。屋根の軒丸瓦には金色が神々しく輝いていたので、修復からまだ日が浅いのかも?

お清めを終えると正面に見えるのが、こちらも妙法寺で最も大きなお堂となる祖師堂。お参りをする際には中の様子を垣間見ることができるけど、正面の御簾の奥に「除厄け祖師像」が奉安されているそうです。妙法寺は「除厄け」だけではなく、「家内安全」、「商売繁盛」、「病気平癒」、「学業成就」などでも有名なお寺です。

祖師堂の右手の建物には、古風なお堂や境内とはまた違った雰囲気を持つ鉄門が飾られています。こちらは、鹿鳴館や三菱1号館などを設計し「日本近代建築界の父」と呼ばれている英国人建築家ジョサイア・コンドル氏によるデザインで、文明開化を推進した和洋折衷を強く意識して国指定重要文化財の指定を受けています。

祖師堂を横目に見ながら奥へ進んでいくと、金色に輝く破風から鬼が睨みをきかし妙法寺を守っています。鬼も法華経により改心したという言い伝えから、妙法寺の豆まきでは「鬼は外」とは言わないのだそうです。ただ、2022年の豆まき会は中止となっていたのがとても残念です。

祖師堂の北東奥にあるのが本堂で、こちらは正面の祖師堂が多くの方のお参りのために設けられたのとは違い、主に檀家の方々向けに法要行事が営まれているそうです。本堂は長い廊下で囲まれていて、ここが東京の杉並でそれも大通りから数十メートル入っただけの住宅地とは思えない静けさ。ここは奈良です…と言われても信じてしまいそう(笑)

武蔵野のおもかげを残す緑の多い庭には、子育て観音の観世音菩薩が立っています。左手には小さな赤子を抱き、右足には甘えるような子どもの姿が見えます。

こちらは二十三夜堂で、お月様を神格化した二十三夜様というお月様を神格化した神が祀られています。このお堂は毎月23日しかご開帳されないので、この日には大勢の方々が参拝され、良縁成就、縁結び、財運吉祥を呼ぶとして御利益に預かれるのだとか。商売をされている方々にはとてもありがたいお堂ですね♪

ふと見ると梅の花が…と思ったら散りかけの十月桜でした。秋の終わりから冬にかけてと春の二季咲きする桜なんですね。

男性は数え25歳、42歳、61歳、女性は19歳、33歳、37歳を厄年といい、体調を崩したり、災難を受けたりしやすいといわれています。また、その年齢の前年を前厄、後年を後厄といい、あわせて3年間は災難を避けるため厄を払うのが良いと言われているので、厄除けで有名な堀之内 妙法寺におでかけになってはいかがでしょうか?

堀之内 妙法寺

名称 日蓮宗 本山 除厄け祖師 堀之内 妙法寺
所在地 〒166-0013 東京都杉並区堀ノ内3-48-8
電話 03-3313-6241(代)
FAX 03-3313-5007

東京メトロ 丸ノ内線
東高円寺駅から1.2km(徒歩15分)
新高円寺駅から1.0km(徒歩13分)

また、車でのもらい事故が多いから厄除けしたいという方に向け、ご自身であったり、お持ちの乗用車車体のお祓いもしてくれることで有名なことから、第1駐車場30台、 第2駐車場87台と無料駐車場も充実しています。

お近くまでお越しの際は、ぜひ尋ねてみてください。よろしくお願いします。