フェルメール作「窓辺で手紙を読む女」の本当の姿に会うために上野・東京都美術館へ

美術にはまったくと言っていいほどご縁がないのに、不思議と大好きなのが17世紀オランダを代表する画家であるヨハネス・フェルメール(1632-1675)の絵画。数年前、青いターバンの少女を描いた「真珠の耳飾りの少女」が来日した時にも足を伸ばしたけど、今回は、X線調査で壁面にキューピッドが描かれた画が塗り潰されていることが判明し、2021年8月に修復を終えたと発表されていた「窓辺で手紙を読む女」のお姿を拝見するために出かけてきました。

「窓辺で手紙を読む女」窓から差し込む光であったり、窓明かりで手紙を読む女性の姿といったフェルメールで有名なスタイルを確立したといわれる初期の傑作として有名ですが、ウィキペディアで紹介されている初期の絵画はこちらのもの。

ウィキペディアより

1979年のX線調査で背景の壁面の中にキューピッドが描かれていることがた判明しましたが、長い間、この壁面はフェルメール自身が消したと考えられてきました。ところが、実際にはフェルメールの死後、何者かによりキューピットが消されていたという最新の調査結果が2019年に発表され、大規模な修復プロジェクトが行われ、350年を経て本当の姿を表すこととなりました。

フェルメールと17世紀オランダ絵画展公式サイトより
フェルメールと17世紀オランダ絵画展公式サイトより

所蔵館であるドイツのドレスデン国立古典絵画館では、2021年9月より公開されてきましたが、今回の東京都美術館の展示は、所蔵館以外での公開は世界初となります。東京都美術館では、17世紀を代表するオランダ絵画の名品約70点と共に展示されていましたが、ひときわ注目を集めていました。コロナ禍ということもあり、日時指定チケットを購入してからの入場とはなりますが、当日であっても、空きがあれば時間指定予約や会場での当日チケット購入も可能でしたので、詳しくは下記のリンク先「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」公式サイトからご確認ください。

フェルメールと17世紀オランダ絵画展

会期:2022年2月10日(木)~4月3日(日)
会場:東京都美術館 企画展示室
住所:東京都台東区上野公園8-36
休室日:月曜日、3月21日(月・祝)は開室、3月22日(火)
開室時間:9:30~17:30(入室は閉室の30分前まで)
観覧料:一般 2,100円、大学生・専門学校生 1,300円、65歳以上 1,500円
高校生以下は無料で入場できます
公式サイト:フェルメールと17世紀オランダ絵画展