夏の富士山を眺めながら、河口湖音楽と森の美術館を満喫!

お天気に恵まれた休日になったので、ちょっと足を伸ばして富士五湖の一つ、河口湖畔にたたずむ「河口湖音楽と森の美術館」へGo!この施設は100年以上前に貴族たちが愛したアンティークオルゴールや世界最大の自動演奏楽器を生で聴くことができる優雅な雰囲気の美術館。入り口はヨーロッパの中庭を思わせる森のエントランス。

ヨーロッパへお出かけするのはなかなか難しいけど、雰囲気だけでも味わえるの嬉しい。以前にでかけた志摩スペイン村や地中海村のような地中海の輝きとはまた違う味わいで、手入れの行き届いた庭園は、薔薇がいっせいに花開く5月や10月にはフランスやイギリスの貴族が愛した中庭を思わせる佇まいなんだろうな。と言ってもここは山梨県なので、ヨーロッパの風景の奥には黒くそびえ立つ富士の山が(笑)

ロマンティックなテイストが好きなご夫婦やカップルならここはおすすめです。また、彼女をデートに誘うにも雰囲気が良いから喜ばれるんじゃないかな~?音楽と森の美術館は庭園の中にオルガンホール、コンサートホール、森のレストラン&カフェ、ミュージアムショップといった4つの施設があり、庭先は河口湖畔へと続いています。

オルガンホールには上流階級が集まる社交場を思わせるような空間に高さ5m、幅13m、奥行き20mという世界最大の自動演奏楽器が置かれ、100年以上前、多くの貴族が集まってこの音楽を聞きながらワルツを楽しんでいたんだろうな…なんて遠い世界へと思いを馳せることが出来ます。

画像は公式サイトからお借りしました

また、コンサートホールでは100年以上前に活躍したオルゴールの数々が飾られ、中央に置かれたヘレンキムゼー城オートマタでは演奏に合わせて人形が踊っています。

また、地下のメインホールではかつての有産階級の人々を魅了し続けたという自動演奏楽器が今もなお、素晴らしい音楽を奏でています。このどれもが100年以上前のものだというから驚きです。作曲家リストの弟子が演奏したものをそのまま再現した自動演奏ピアノに合わせてのオペラも壮観です。

ちなみ左から3番目に飾られているのは、あのイギリスの豪華客船タイタニック号に搭載され、ファーストクラスの乗客たちをもてなす予定で制作が進められていたフィルハーモニックオーケストリオン。結果的には完成が間に合わず、奇跡的にあの悲惨な事故を免れたという軌跡のモデルで、中に組み込まれた263本のパイプと大太鼓がオーケストラ演奏を自動的に行います。

また、こちらはピアノとヴァイオリンの自動演奏楽器のフォノリストヴィオリナ。空気圧で回る円形の弓に対して、ヴァイオリンを押し当てたり離したりして演奏をするという逆転の発想の楽器です。でも、そこから流れ出す音楽は人に手による演奏をまったく変わらない素晴らしいものでした。

ここは100年を超える歴史を持つ自動演奏楽器の数々とヨーロッパを思わせる森と建物に囲まれ、日々の疲れを忙しさを忘れさせてくれる素敵な空間です。

歩き疲れたらカフェで休憩。ランチ時間を過ぎていたからジュースとパフェにしたけど、富士山の絶景を正面に眺めながらのカフェは最高!

今回ご紹介した河口湖音楽と森の美術館をこうして写真で見るととっても広いところのように思えるけど、実は建物の配置と河口湖の借景を生かしたコンパクト設計。長く歩くのは苦手という方も楽しめるし、車いすの方も地下のメインホールでの自動演奏とオペラを楽しんでいたから、どなたにもお楽しみいただける美術館かと思います。

なお、新宿からだと中央自動車道を抜けて河口湖インターチェンジまで90分、そこから国道137号線を15分ほどになります。また公共交通機関では、最寄りの河口湖駅からタクシーか河口湖周遊レトロバスが便利です。次に来るときは、河口湖畔の宿に一泊する日程で来てみたいな!と思う日帰りの旅でした♪

それではまた!