商品・施術シーンの撮影実習会を開いたとして参加希望者はいらっしゃいます?!

先日もとあるサロンからお声掛けをいただいたいのが、「江沢さん、女性お顔そりの施術シーンを撮ってもらえませんか?」という写真撮影のご依頼。エステであれば使用許諾権フリー画像がネットにアップされていたりするけど、これが女性お顔そりの画像となるとほとんど見つからない。ネットに出ているものほとんどはご自身のサロン用に撮影したものであることが多く、勝手に使うわけにも行かない。

そんな、ご自身のサロンホームページやSNS発信で使える女性お顔そりの画像を撮影してもらえませんか?とのご依頼ですが、時間の許す限りはお手伝いさせていただこうと思っています。ただ、メニューが増えたり、新しく取り扱いを始めた商品の撮影をしたいというたびにお手伝いをするのは無理なので、なるべくなら撮影のお手伝いをしながらも一緒に撮ってもらうことで、ご自身でも撮れるようになっていただければな~と考えています。

ほら、「魚を与えるより魚の釣り方を教える」って言葉がありますよね?もとは老子の格言で「人に魚を与えれば一日で食べてしまうが、釣り方を教えれば一生食べていける」という考え方です。そこで、女性お顔そり施術シーンを撮ってあげる事はできるけど、女性お顔そり施術シーンの撮り方を教えてあげられれば、これから先も自分で写真を撮って魅力あるホームページやSNS発信に役立てることが出来ます。

そこで今日は、日ごろ、このブログで商品紹介する時に撮影している様子をお見せしながら、どんなことを意識して撮影しているのかをお伝えしていきますね!まず撮影場所はテーブルと椅子を4つのミーティングスペース。

基本は白い壁紙を貼った部分を背景にし、ここに折りたたみテーブルを置いて商品撮影をします。また、使っているカメラはCanon SX620という2016年発売の6~7年間使っているコンパクトデジカメで、その当時の価格は確か27,000円くらいだったかも?まあ、コンパクトデジカメとしては中級機種と言うレベルです。なお、撮影する時は明るさを変えながら何枚かずつ撮るので、三脚に取り付けて使っています。

実は撮影で一番大切だなっ!と感じているのが撮影に適した「光」。極端に言えば、高級なカメラで撮るよりも、質の良い光で撮影する方が綺麗に撮れます。この場合の質の良い光と言うのは、窓から差し込む自然光を差しているけど、だからと言って、必ずしも晴れた昼間に撮影できるとは限らない。ということで、光の違いで同じ商品がどのくらい変わるのかを見ていきましょう!まずは事務所内のLED蛍光灯下での撮影です。

気にしなければ何も感じない普通の写真です。これでも良いけど、実際に目で見ている色に比べると、背景の白がやや黄緑がかった色になっているのが分かります。これが蛍光灯かぶりと言われている色で、蛍光灯の下で撮るとこういった色になりやすい特徴があります。化粧品ではあまり分からないかも知れないけど、食べ物や飲み物の撮影では「美味しく見えない」色になります。まずは、これを直すためにホワイトバランスをオートまたは蛍光灯に設定変更して撮ってみます。

いかがですか?背景がきちんと白になっていることが分かるかと思います。そして右側のシェーブエイドアフターシェーブアプリケーターのラベルも、正しい色味に表現されるようになりました。ただ、どちらの写真も「いかにも安っぽいプラスチック容器」に見えてしまう質感なのが残念。これは光の質と向きが原因です。天井に取り付けられた蛍光灯は部屋全体をまんべんなく明るくするのが目的なので、必ずしも写真撮影には向いていないのです。それでは撮影用ライト一灯でライティングしていきましょう!

天井の蛍光灯を消し、ソフトボックスに入れた撮影用ライトを商品の斜め上、斜め前から当てます。すると、安っぽいプラスチックに見えていた容器がまるでガラスボトルのような光沢に!たった一灯の明かりでもこれくらい表情が変わります。

さらに、ライトの位置を商品の左側、そして高さを商品と同じ高さにして真横からの光として照らしてみると、今度はポンプからボトルにかけての複雑な表情が見えるようになってきます。この撮り方は高さのあるもの、例えばワインボトルやシャンプーの1リットルサイズを撮影する時の方法です。たった一つの光源でも、向きや高さで色々な表情に変化するのがライティングの楽しさ!

でも、やっぱりデジタル一眼とかコンパクトデジカメでないと撮れないんでしょ?前は持っていたけど今はスマホしか持っていないの…という方も少なくないでしょう。そこで、コンパクトデジカメとProシリーズではないiPhoee13無印での撮り比べです。

コンパクトデジカメと比べると、iPhone13は「カチッ」とした固い表現にはなるけど、それは比べれば分かるくらいで一枚の写真を見ただけでは分からない程度!ホームページやSNS発信で使う分には十分な出来栄えじゃないかと思いますよ♪

ということで、ちょっとした光の工夫だけでこんなにも変わる写真の面白さ!スペースに限りがありますが、数人での練習会は出来ると思うので、「自分もこんな風に写真を撮ってみたい!」という方は、FacebookメッセージやLINE公式アカウントトークから「撮影練習会希望」とお声掛けくださいね!何人か集まるようなら開催したいと思います。

それではよろしくお願いします。